ロミオは、ふたりいない。


「暑い…
木々羅タオル貸して…」



私の首に掛かってたタオルで

廣永が顔を拭いた



「あ、ソレ…」



「知ってる
リョータのでしょ
さっきから気になってた」



タオルで汗をふいた廣永と目が合った


顔が近い



ドキン…



「オレ返しとく!
暑ちーーー!
涼しいとこ行こうか」



私の首から廣永がタオルを取った



「うん」



ドキ…

ドキ…

ドキ…



廣永の少し後ろを黙って

歩いた



廣永が

着てる体操着でパタパタあおいだ



廣永の匂い



「あ、それとも、サッカー見に行く?
見なくていい?リョータ」



廣永が振り向いて言った



「うん」



「ホントにいいの?
自分のクラスじゃん!」



そう言った廣永は

少し嬉しそうだった