ロミオは、ふたりいない。


ミーン…ミンミン…


ポタ……ポタ……ポタ…



夏の音と一緒に



「あのさ…
オレ、木々羅のことが好きなんだ」



隣から廣永の声が聞こえた



「え?」



廣永




なんて?



「ごめん、急に…

でも、今日言おうと思ってた

夏休み前に言いたかった」



ドキン…



「あの…私…」



「知ってる…
好きな子の好きなヤツぐらいわかるよ

いつも見てたから

けど、フラれなきゃ、諦められないし
次に進めないから

だから、一応、伝えたかった」



廣永…






「今日フラれたら
夏休み中に復活するから大丈夫!
っていう、予定…」



ドキン…


ドキン…


ドキン…



ミーンミンミンミーン…


………ポタ…



「木々羅…
オレと付き合って…
ずっと、好きだった」



ドキン…


ドキン…


ドキドキ…


ドキドキ…


ドキドキ…



廣永

私は、たぶん…



「うん
ありがと
廣永の気持ち、嬉しい」



ふたりの間を生温い風が流れた



ドキドキ…

ドキドキ…

ドキドキ…



ドキン…