ロミオは、ふたりいない。


「これで、宿題終わり?」



「うん
ありがと、リョーちゃん」



「あ、さっきの
なんでダメかって…
…
イトも好きな子いるじゃん
オレも好きな子いるじゃん
だから、ダメかな…
…
イトも好きな男の子が
女の子と仲良くしてたら
嫌じゃない?」



リョーちゃん

ダメな答えを

ずっと考えてくれてたんだ



わかりやすく

イトに教えてくれようとしてたんだ



リョーちゃん優しいね



だけど…



「え!イト?
ごめん…なんかオレ…
悪いこと言ったかな…?」



涙が出た


だって…



「イトの好きな人…
…
イトの好きな人
リョーちゃんだもん…」



「え…そーなの?」



初めて人に言った



誰にも教えたことがなかった

イトの気持ち



大好きなリョーちゃんに

伝えた



「イト…
ありがとう
イトの気持ち、嬉しいよ
…
イトがさ、20歳になって
その時オレにも
彼女とか、そーゆー人がいなかったら
また考えよう
…
その時まで
イトの気持ち大切に取っておくね
…
きっと、その頃は
イトにも彼氏がいてさ
オレのことなんか
どーでもよくなってるかもよ」



えーん…

そんなの、わかんないよ



イトは今

リョーちゃんが好きなの



「イト
こんなオレのこと
好きだって想っててくれて…
ありがとね
…
オレのヒザの上
まだイトの特等席だよ
イト以外、誰も座ってない
…
イトしか
座らせないから大丈夫だよ」



そう言って

リョーちゃんは

イトの頭をなでてくれた



優しくて

大きな手で