「…成瀬…?」
ジュリが笑った
「うん…アイツ、廊下にいる…」
立ち上がろうとしたら
ジュリにスウェットを掴まれた
「ユート…行かないで…」
オレのスウェットに顔を埋める
ジュリがかわいかった
ドキドキ…ドキドキ…
また鼓動が早くなる
ヤバイ…
ジュリ
キス、したい…
特別ってなに?
特別って…
「ジュリ…」
「ん?」
ジュリが顔を上げた
ドクン…
「特別って…」
ドクン…
「こーゆーこと、したくなる…」
ーーー
ドキドキ…ドキドキ…
触れた唇は優しくて
「ユートの特別…」
微笑んだジュリは
ホントに
オレの
特別だった
その笑顔
誰にも見せたくない
「ジュリ、誰にも渡さない」
「うん…ユート、大好き…」
「シーーー!誰かに聞こえるから…」
ドクン…
ドクン…
ドクン…
今
ドアがノックされても
オレ
返事しないから…
リョータには
渡さない
渡したくない
って
初めて思った人
オレの特別
やっと手に入れた
オレの欲しかったもの



