ロミオは、ふたりいない。


ジュリと目が合った



「ん?ユートなに?」



リョータがいなくなって気まずくなった



アピールしすぎだろ

リョータ



「んーん…なんもない…

ジュリもそろそろ帰る?
暗くなったから、送るよ」



ホントは…



「うん…
ねぇ、ユート…」



「ん?」



「なんでもない…」



「なに?気になるじゃん
言ってよ…」



「じゃあ、先にユートが言ってよ
さっき、なんもない…って言った
ユートの口癖」



「あー、ごめん…
うん…ホントに、何もなかったかも…」



ホントは…



「ホントに?」



「うん…

ホントは…
ジュリ…

ジュリは、オレで、いいの?」



不安だった



「ん?なにが?」



「オレと付き合ってて、楽しい?」



「またそんなこと聞くの?
うん、楽しいよ」



「オレのこと…好き…?」



「うん、好きだよ」



「じゃあ…よかった…
それだけ…」



それだけ…

ホントは…



「じゃあ、私も言うね」



「うん」



「ユート、私といて楽しい?」



「うん、楽しいよ」



「成瀬といるより?」



「うん…
まぁ、リョータとは違う楽しさだけど…
ジュリといると楽しいよ」



「ユート、私のこと好き?」



「うん、好きだよ」



「成瀬より?」



「リョータ?
リョータのことも好きだけど…

別に…
それも、違う好き

ジュリは…
ジュリは、特別!
リョータとは違う」



「違うって、なにが違う?
私と成瀬、なにが違う?
特別って…?」



ジュリはリョータと違う


特別…って…



「ジュリのこと…


誰にも、渡したくない…」



ホントは…

それだけ…



じゃなくて…



「うん…

ユート…
私のこと、誰にも渡さないでね

ユート…
私のこと、誰にも取られないようにしてね

ユート…
…ギュッて…してほしい…」



ドクン…


ジュリの目が真剣だった


ジュリ…



「取られても、いいの?」



「嫌だ…
ジュリ…渡さない、誰にも…」



ホントは

それだけ

じゃなくて…



ジュリをそっと抱きしめた



ドクン…



ずっと

こうしたかった



ぎこちなくて

ドキドキして

余裕ない、オレ



ドキドキ…ドキドキ…



「ずっと不安だった
ユートが何もしてくれないから…」



ホントは…

オレも

何もなくて

焦ってた



オレだけが不安だったんじゃなくて

ジュリを不安にさせてた



「ごめん…ジュリ…」



「うん…
もっと強くしないと、誰かに取られるよ」



そう言ったジュリがかわいかった



「ジュリ…好き…」



オレの特別…



「うん…離さないでね、ユート
大好きだよ…」



「うん…」



ジュリ…

ドキドキ…ドキドキ…