ロミオは、ふたりいない。


昔から
いつもオレより控え目



公園で遊んでても

なんでも順番はオレが先



「リョータさきにすべりなよ!
おれ、あとからついてく!」

「リョータまってよ!
もうちょっとゆっくりのぼってよ!」



ユートって、こわがりだな…

オレについてこい!

て


いつも思ってた




欲しい物がかぶった時


「ジャンケンしよ!」


ジャンケン…

て


アイツ遅出しのクセに

いつも負ける


欲しい物はいつもオレが手に入れてた




一緒にした習い事


サッカー、バスケ、習字、英語塾


全部オレが良くできた



「リョーちゃんすごいね!」


ユートのお母さんがいつも褒めてくれた




高校進学


「オレもリョータと同じ高校行きたいな…
頑張ったら行けるかな?」


ユートはそう言って

オレと同じ高校を受験した




すべてが

少しだけど

オレの方が

ユートよりよくできた