ロミオは、ふたりいない。


ヒュー…ドーン…



「あ、始まったね」



「うん」



「ジュリも焼きそば食べる?」



「うん、ちょっとちょうだい
ユート、カキ氷食べる?」



「うん、ちょっとちょうだい」



「もぉ!ユート、マネしないでよ!」



ドーン…ドーン…



「花火の音より
ジュリの笑い声の方がデカい」



「そんなの大袈裟だよ」



「よかった
毎日笑ってくれて…」



「ん?」



「ジュリと一緒に来れると思ってなかった

あの時、ジュリにフラれる覚悟してたのに…」



「ふった方がよかったのかな?」



「よくないでしょ」



ユートが苦笑いした



ドーンドーン…



「フラれてたら、オレ
夏休み何してたかな…」




私も

あの時

ユートと付き合ってなかったら…



まだ

好きだったかな?

成瀬のこと



ドーン…ドーン…ドーン…



「ジュリ、ありがと
オレと付き合ってくれて」



「ユート
彼女にしてくれて、ありがと♡」




ありがとうユート



辛かった片思いから

助けてくれて



ドーンドーンドーン…



毎日が

楽しいよ

ユート