「タオル、ありがと!
ちゃんと洗濯したから」
「…」
キラキラしてる
「ん?
嫌だった?
オレんちの柔軟剤の匂い」
そーじゃないけど…
「んーん…わざわざありがと…」
「木々羅、みんなのとこ行かないの?」
成瀬は、なんで遅れてきたの?
先輩と会ってた?
「うん、ちょっと、休憩…」
「じゃあ、オレも線香花火する」
成瀬がしゃがんだ
「木々羅、髪また伸びたね」
「そーかな…」
「シャンプーのいい匂いする…」
ドキン…
ヤダ…
なんか
「私、みんなのとこ行く」
「え…
オレ、木々羅に避けられてる?」
だよね…
なんでだろう
「避けてないよ」
避けてるつもりないけど…
会いたくなかった
「じゃあ、オレも一緒にみんなのとこ行く」
「うん…」
立ち上がろうとしたら
成瀬の手が
私の前に伸びた
「立てる?」
自然と成瀬の手に引っ張られて立った
ドキン…
「ありがと…」
ドキン…
ユートとも
まだ手繋いでないのに…
「アレ、ナルじゃね?」
「あ!来た来た!」
「遅せーよ!ナル!」
「彼女優先してんじゃねーよ!」
「もぉこっち終わるけど!」
みんなの声がした
「木々羅、行こ…」
「うん…」
久しぶりに鳴った
成瀬に鳴らしたら
ダメな音
ドキン…
やっぱり
会ったら
ダメだって



