ロミオは、ふたりいない。


ひとりで線香花火をやりながら

ずっと考えてる



ユートのこと



ユートも私のこと

好きだよって

言ってくれるのに…



なんで…




ん?



私の前に人影が立って

かぶってたキャップが

フワッてなくなった



え、誰…?



瞬間


バサッ…



え、何?



ポタ…



「あ!落ちた!」



線香花火の火が風で落ちた



タオル?



キャップの代わりに

私の頭にタオルがかけられた



私のタオル?



球技大会の日

成瀬に貸した



座ったまま上を見上げたら



成瀬がいた



私から取ったキャップをかぶってた