鈍感王子とドタバタ姫

今は急ご!遅刻するよ!」

[大和](姫香は変わってないな…)

姫香と大和は、高校に向かった。手が触れるくらいの距離で。



ーーーーーーーーー キーンコーンカーンコーン

鐘がなった。大きな大きな声がかき消さられるほどの。

「セーフ!!」

姫香がその大きな声で、可愛らしい笑顔でそう言った。

その大きな声でみんなが振り向いた。男も。女も。

男は、姫香に目をやり。女は、まず大和に目をやる。