「眞子…
眞子に言ってないことあるんだ
…
眞子には関係ないことかもしれないけど…
…
…
オレ、大学辞める」
「え…
…
なんで辞めるの?
…
天神の夢だったじゃん
産婦人科医になるって…
大学辞めたら、なれないよ!」
「眞子に、関係なくない?
…
オレの夢だし…
オレの人生だし…
…
眞子も仕事辞めるって
実家帰るって
オレに相談してくれなかったし…」
「うん、ごめん…」
「オレ、大学辞めて働くから…」
「え…」
「眞子…
…
オレじゃ不安かも知れないけど…
…
オレ、ちゃんと働いて
眞子に迷惑掛けないから…
…
眞子のこと幸せにするから…
…
眞子がひとりで考えてたこと
オレは関係ないと思ってない
…
ずっと考えてた
…
…
眞子、こっち見て…
…
オレの方、見て…
…
…
…
眞子、オレと結婚してください」
「え…」
吐いた息がうまく吸えなかった
「眞子…
オレじゃ、ダメ…?」
ダメじゃ、ない…
「でも…
天神は、これからも
いっぱい…たくさん…出会いがあるのに…
…
大学だって辞めなくていいし…」
「もぉ、出会った
ここにいる
…
目の前に…
…
ずっと一緒にいたい人
幸せにしたい人が、ここにいるから…
…
…
それから、ここにもいるでしょ…
…
眞子のお腹の中…」
え…
天神が私のお腹に手を当てた
天神、気付いてた?
温かくて大きな手
キミのお父さんの手だよ
「…妊娠してるよね?眞子…
…
最近、眞子の身体温かい
具合悪いのも、そのせいだよね…?
…
いるんでしょ…
オレの子供」
天神の子供
疑わないの?
オレの子なの?って
「望まない妊娠ならしないほうがいい
そぉ教えてくれたのは、眞子でしょ」
たしかに…
私
「遊びで付き合ってたわけじゃないし
…
欲しかったよ
眞子とオレの赤ちゃん」
ホント…?
「眞子は、どぉなのかな…って
…
たぶんオレが頼りないから…
たぶんオレが学生だから…
結婚とか考えられなかったと思うけど
…
だから、オレ
ずっと考えてた
…
どぉしたら眞子に認めてもらえるかな…
どぉしたら眞子と家族になれるかな…
…
付き合う時から
ずっと考えてた
眞子と家族になること考えてた
…
眞子は、考えたことなかった?
オレと家族になること
…
オレの子供、妊娠すること
…
…
産んでほしい…眞子に…
オレの子供、産んでほしい
…
…
眞子と家族になりたい」
家族に…
考えたことなかったんじゃなくて
考えたら迷惑かなって
ずっと思ってた
天神が
そんなふうに思ってるなんて
考えたことなかった



