「暁くん、ごめんね
断わったのに…」
「うん、オレは、いいよ」
はー…( ¯ㅁ¯ )
まったく
何考えてんだろ
「ビールでいいですか？」
「あ、オレ、大丈夫です
家で飲まないんで…」
「ハイ…眞子の…ライムサワー」
「私も家で飲まない」
「あー、そ～だったよね
今日ぐらいいいじゃん！」
「私、コーヒー飲む」
「えー、じゃあ、オレだけ？
なんか悪いじゃん」
ここに来たこと自体、悪いよ！
「じゃあ、オレ
ライムサワーもらってもいいですか？」
「どーぞ…どーぞ…」
もぉ…
暁くん
気使うよね
「オレが買ったエスプレッソマシーン
まだある？」
「うん、まだあるよ」
「よかった、捨てられてなくて…
アレ、高かったから…」
あのエスプレッソマシーンは
旦那が買ったものだけど
たぶん
私に買ってくれた
晩酌しない私に
眞子も1日がんばってるんだから…って
今思うと
私と一緒に晩酌したかったんだろうな…
付き合ってあげればよかった
しかも
1日がんばってるんだから…って
専業主婦で1日家にいる私を
ちゃんと労ってくれてた
今ごろ気付いても
もぉ遅いか…
