38歳バツイチ♀、医大生と付き合ってみた。(い)


「暁くん、送ってくれてありがとう
この辺で大丈夫だよ」



「うん…」



暁くん

元気、ない?



「彼女と上手くいくといいね!
きっと大切にしてあげたら
彼女に気持ち伝わるよ」



「ホント…?」



「うん…きっと…」



暁くんが私の手を握った



「ん?」



「いなくならないでよ…」



「え?」



「手、離したら…柴咲さんいなくなるでしょ」



「え…」



「大切に、するから…
だから…いなくならないで…

柴咲さんと、ずっと一緒にいたい」



「え…」



暁くんが

一緒にいたい人って…

私?




「まだ、オレの気持ち、伝わらない?

大切にするから…
好きだから…
オレの彼女になってください」



寒いのに

繋がれた手は温かくて



目の前にいるキミは

真っ直ぐ私を見てた



「やっぱり、ダメ…?
そんな困った顔しないでください

どぉしたら伝わるんだろ…」



困った顔、してるんだ





だって

どーしたらいいか

わからないよ