「暁くん、送ってくれてありがとう
この辺で大丈夫だよ」
「うん…」
暁くん
元気、ない?
「彼女と上手くいくといいね!
きっと大切にしてあげたら
彼女に気持ち伝わるよ」
「ホント…?」
「うん…きっと…」
暁くんが私の手を握った
「ん?」
「いなくならないでよ…」
「え?」
「手、離したら…柴咲さんいなくなるでしょ」
「え…」
「大切に、するから…
だから…いなくならないで…
…
柴咲さんと、ずっと一緒にいたい」
「え…」
暁くんが
一緒にいたい人って…
私?
「まだ、オレの気持ち、伝わらない?
…
大切にするから…
好きだから…
オレの彼女になってください」
寒いのに
繋がれた手は温かくて
目の前にいるキミは
真っ直ぐ私を見てた
「やっぱり、ダメ…?
そんな困った顔しないでください
…
どぉしたら伝わるんだろ…」
困った顔、してるんだ
私
だって
どーしたらいいか
わからないよ



