38歳バツイチ♀、医大生と付き合ってみた。(い)


「あの子、迷子かな?」



「ん…?」



「ほら…ひとりで泣いてる」



「ホントだ…」



5歳くらいの男の子



「お母さんいないの?」



暁くんが近寄って話し掛けた



「ママいなくなっちゃった」



「泣かなくても大丈夫だよ
ママきっとみつかるから…」



「ママ…ママ…」



「きっとママも探してるよ
ママの手、離したらダメだよ」



暁くんが男の子の頭をなでた

子供好きなのかな?



「おにいちゃんは
おねえちゃんと、てつながないの?」



「だよね…
お兄ちゃんも手繋ぎたいな…」



「つながないと、いなくなっちゃうよ」



「うん…そーだね…」



「あ!ママだー!」



「…スミマセン、ありがとうございます」



「いえ…
ママ来てよかったね」



「うん!
おにいちゃんおねえちゃんありがと!
ばいばーい!」



「バイバイ…」



「ありがとうございました」