中学1年生に進学した私。


時琶 ミチカ (ときわ みちか)


小学四年生からぼっち生活を送り、わざわざ受験までして私は家から遠い私立中学へ入学した。


別にぼっち生活が嫌だったわけじゃない。


いじめられていたわけでもない。


ただ、寂しくなかったと言えば嘘になるけれど、それほど苦には思わなかった。


少しずつ、1人の生活にも慣れてきたのだ。


でも、一生このままでは行けない気がして……


自分でも、どうしていきなりぼっちになったのかが未だに分からない。


なにかまずいことをしたのだろうか?そう考えても何も思い当たらない。


なぜだろう?


あの日、何が起きたのか…


記憶は曖昧で…


いつもの様に普通に話していたさっちゃん。


いきなり視界が真っ白になって、しばらくして目を開けると私はクラスで浮いていた。


ついさっきまで一緒に話していたはずのさっちゃんは他の子とおしゃべりしている。


でも、他の子は変わってない、クラスだって…


私だけが……


あの数分間で、何が起きたのか。


まるで、別世界にでも行ったような気分だった。


でも、家に帰ったらいつも通り。


何も変わらない。


ただ、親友だったさっちゃんとクラスメイトの友人たちのな私への記憶がいみたいに…