[side優奈]
「はぁ。いつもいつも悠衣さんが近くに居るせいで、お近づきになれませんわ。」
「どうかしましたか??優奈様。」
この方は、私の専属執事でして、お名前が黒川 尚央(くろかわ なお)さんと言います。
「小さい頃からの付き合いなんだから、様なんて付けないでください。」
「わ、分かりました。って言うとでも思ったかよ。」
そう言うこの人は、私の専属執事なのです。
さっきもいいましたが、小さい頃からの腐れ縁なのです。
「素直じゃないのはちゃんと知ってますわ。」
「こんなんでも、お前の執事兼婚約者なんだから、誇れよ??」
こんなに上から目線な彼ですが、小さい頃はもっと可愛い所もあったのですが。
如何したらこんなに捻くれるんでしょうか。
「もっと可愛かったのに」
「は??」
と言うことで、回想行きましょう。
―回想―
小さい頃の私は今よりずっと人見知りでとても誰かと一緒に何かしたりできる子じゃなかった―――――――――。
『優奈ちゃん、今日から優奈ちゃんに執事がつくわ。』
『お、おかあさま、わたくしはじめましてのひととは、かいわできませんわ。』
『大丈夫よ。優奈ちゃんの将来の旦那様なんだから。』
『わ、わたくしにこ、こんやくしゃですか??』
『えぇ。連れて来なさい。』
『はい。』
『きょうからゆうなさまのしつじけんこんやくしゃとしてつかえます。
黒川 尚央ともうします。』
これが尚央さんとの出会いでした。
「小さいときは、もっと可愛かったのに。」
「うるせぇよ。少しは、黙れよな。」
「そんな事ばっか言ってたら、お母様に怒られますよ。」
「そんなことぜってー有り得ねぇから。」
「優奈??優奈!!何処にいるの?!早く来なさい。」
「はい。お母様。何でしょうか??」
「これからイギリスに出張なんだけど、黒川が居るからいいわね???」
「えぇっとそれはつまり、黒川としばらくの間御留守番しとけって意味ですか???」
「えぇ。そうよ。―パンッパンッ―」
「はい。優莉様。何でしょうか??」
「今日から来年の……そうねぇ、冬まで優奈と暮らしてくれないかしら?」
「えぇっと…つまり私に優奈お嬢様を預けたい。と言う事ですね。」
「えぇ。そういう事よ。今から行くから、いい子で居るのよ???私の可愛い子。」
「えぇ、お母様、お父様に宜しくと言って下さいね。お気をつけて。」
「優莉様お気を付けて、お帰りの際も気を付けて下さい。」
―ガチャッ……バタンッ―
この日から地獄の日々が始まるなんて、思いもしなかった。
―翌日―
―チュンチュン…―
「―……様……お嬢様……優奈お嬢様!!朝ですよ。起きてください。」
「……ん、あと5分…」
「もう8時過ぎですよ??良いんですか??」
「え!?」
「…ったくやっと起きたか。起きねぇから、脅かすための嘘だよ、ば—か」
「そ、そんな嘘つかなくてもいいじゃないですか。」
「てかお前さ、俺ら2人だけなんだしタメ口でいいだろ。」
「え、あ、そ、そうですけども。」
「じゃあ優莉様が帰ってくるまでタメ語な」
私どうなってしまうのでしょうか…
「はぁ。いつもいつも悠衣さんが近くに居るせいで、お近づきになれませんわ。」
「どうかしましたか??優奈様。」
この方は、私の専属執事でして、お名前が黒川 尚央(くろかわ なお)さんと言います。
「小さい頃からの付き合いなんだから、様なんて付けないでください。」
「わ、分かりました。って言うとでも思ったかよ。」
そう言うこの人は、私の専属執事なのです。
さっきもいいましたが、小さい頃からの腐れ縁なのです。
「素直じゃないのはちゃんと知ってますわ。」
「こんなんでも、お前の執事兼婚約者なんだから、誇れよ??」
こんなに上から目線な彼ですが、小さい頃はもっと可愛い所もあったのですが。
如何したらこんなに捻くれるんでしょうか。
「もっと可愛かったのに」
「は??」
と言うことで、回想行きましょう。
―回想―
小さい頃の私は今よりずっと人見知りでとても誰かと一緒に何かしたりできる子じゃなかった―――――――――。
『優奈ちゃん、今日から優奈ちゃんに執事がつくわ。』
『お、おかあさま、わたくしはじめましてのひととは、かいわできませんわ。』
『大丈夫よ。優奈ちゃんの将来の旦那様なんだから。』
『わ、わたくしにこ、こんやくしゃですか??』
『えぇ。連れて来なさい。』
『はい。』
『きょうからゆうなさまのしつじけんこんやくしゃとしてつかえます。
黒川 尚央ともうします。』
これが尚央さんとの出会いでした。
「小さいときは、もっと可愛かったのに。」
「うるせぇよ。少しは、黙れよな。」
「そんな事ばっか言ってたら、お母様に怒られますよ。」
「そんなことぜってー有り得ねぇから。」
「優奈??優奈!!何処にいるの?!早く来なさい。」
「はい。お母様。何でしょうか??」
「これからイギリスに出張なんだけど、黒川が居るからいいわね???」
「えぇっとそれはつまり、黒川としばらくの間御留守番しとけって意味ですか???」
「えぇ。そうよ。―パンッパンッ―」
「はい。優莉様。何でしょうか??」
「今日から来年の……そうねぇ、冬まで優奈と暮らしてくれないかしら?」
「えぇっと…つまり私に優奈お嬢様を預けたい。と言う事ですね。」
「えぇ。そういう事よ。今から行くから、いい子で居るのよ???私の可愛い子。」
「えぇ、お母様、お父様に宜しくと言って下さいね。お気をつけて。」
「優莉様お気を付けて、お帰りの際も気を付けて下さい。」
―ガチャッ……バタンッ―
この日から地獄の日々が始まるなんて、思いもしなかった。
―翌日―
―チュンチュン…―
「―……様……お嬢様……優奈お嬢様!!朝ですよ。起きてください。」
「……ん、あと5分…」
「もう8時過ぎですよ??良いんですか??」
「え!?」
「…ったくやっと起きたか。起きねぇから、脅かすための嘘だよ、ば—か」
「そ、そんな嘘つかなくてもいいじゃないですか。」
「てかお前さ、俺ら2人だけなんだしタメ口でいいだろ。」
「え、あ、そ、そうですけども。」
「じゃあ優莉様が帰ってくるまでタメ語な」
私どうなってしまうのでしょうか…
