[side柚稀]
―放課後―
「あーやっと終わったし!!」
「お疲れ様だねぇ、ひなちゃん。」
「ゆずちゃんこそお疲れ様!!今からゆうちゃんと”デート”でしょ??」
「え?!なんで知ってるの??」
「え、今日の朝言ってたじゃん」
「きかれてたの??(ボソ」
「なんか言った??」
「ううん。じゃ行ってくるね!!」
―数10分後―
「ゆうお待たせ」
「おう。」
「実はね、来てほしい服があるんだよね。」
「へぇーどんな店なの??」
「内緒だけど絶対好きだよ!!」
「まぁた、楽しみにしといてやるよ……」
そう言うと悠衣は、恥ずかしそうにしてた。
―数10分後―
「こ、このお店って!!俺の好きな店知ってたのか?!」
「いや、何となく勘で、好きそうだなぁって.....思ったんだけどね?」
「探してたんだよ。ありがと!!」
「嬉しそうで何より。」
ん。ゆう、ニコニコしてる……。
そんなに嬉しかったんだ。
勘なんて嘘だしね。
本当は、知ってて連れて来たんだけど。
「~♪~♪……あ、これ…」
「なんか見つけた?」
「あ!いい所に!ゆずこれ着てみて」
「え?…。え、こんなの似合わないんだけど。」
「いいから!!絶対似合う。」
「わ、分かったよ!着てくる」
いやいや。こんなビジュアル系の服......
「まぁ着てみるか。」
―数分後―
「ゆう。着たけど…」
「!!……やっぱりそれ買ってやる。その代わり俺の家に今から来い!!」
「え?突然おうちデート??」
「違うけど、説明すんのも面倒だからそう言う事でいいわ!!」
―数10分後―
「ゆず。俺んち着いたぞ。ここだ。」
「え?!いやいやデカすぎね??」
「ここのブランド、俺ん家のブランドなんだ。」
―ガチャッ―
「母さん!!帰ってきたぞ!!」
「え、おい……ゆう?」
「あらぁ悠衣ちゃん。おかえりぃ。」
「母さん!モデル連れてきた!この服がすっごい似合うんだよ!!」
「あらぁイケメン♪ちょっと待って。悠介さん呼んで来るわ」
「ゆうすけさん?」
「あぁ。俺の父さんだ。」
「衣織何の用だ。」
「悠衣ちゃんがイケメンさん連れて来たのよ。」
「モデル候補か?悠衣。」
「あぁ!!俺の見る目いいだろ!!」
「そうだな…流石だな。私と衣織の娘だけある……」
「だろ??」
「あぁ。どうだ?私のブランドの専属モデルにならないか??」
「え?俺、ですか??悠衣さんではなく???」
「なんで俺なんだよ。」
「悠衣は、もうモデルなんだ。悠衣に男物を着させる訳には、行かないんだよ。」
「え、ということは、相手役って事ですか???」
「あぁ。そうだ。お願いだやってはくれないか。」
「えっと、やってみます。」
「あぁ。いきなりですまないが、明後日空けておいてくれ。」
「えぇ!?あ、明後日ですか??」
「まさか父さん俺も明後日仕事??」
「あぁ。二人でペアルックコーデの撮影をして貰う。」
「「えぇ!?!?!?」」
「そんなに驚かなくても良いじゃない。ね?悠介さん」
「そうだな。」
いやいや驚くでしょうが!!
いきなりカップルみたいな撮影するんだから
それにしてもゆうがモデルだなんて見たこともないし
ひなちゃんとひかげちゃんが知ったら驚くだろうな
そもそもなんで俺なんだろ
ひなちゃんのほうが合うと思うけど
「俺が家の手伝いでモデルしてること内緒にしてて」って言われたしなぁ。
が、頑張るしかないかぁ。
「ゆうモデルの仕事するのはいいんだけどさ」
「うん」
「いつまでしたらいいの??」
「俺の父さんの気が済むまでだな。俺は固定だけど。。」
―帰宅後―
モデルかぁ。
初めてやるし上手くいくかなぁ。
「お兄ちゃんお風呂空いたよー」
この子は俺の妹の星谷 柚葵(ほしたに ゆうき)
中学二年生の思春期真っ只中。
「はーい。入ってくるよ。」
さぁ。明後日どうしようかな。。
着る服だって決まってる訳じゃないし、しかもモデルなんてした事ないし。
あ、もうそろそろ上がるかのぼせちゃいけないし
「お兄ちゃんこの服どうしたの??」
「えっと.......それはね、貰った。」
「え!?こんなハイブランドの服を????」
「お、おう。そうだよ貰ったんだよ。」
「えーお兄ちゃんだけずるいよ!!」
「ずるいって……そんな事言われても。」
―翌日―
「もう大変だったんだからな!!」
「それはそれは大変だったな」
「ほんとだよ。。」
「へぇー?何がそんなに大変だったの」
「!?……ひなちゃんとひかげちゃん」
「おはよーゆずちゃんゆうちゃん。「お、お早う御座います...」」
「ん。おはよーひなにひかげ。」
「おはよう。てか、何時から居たの。」
「えーゆうちゃんの”それはそれは大変だったな”から居たけど」
「な、なんだそこからか」
「何だってなんだよ怪し―ぞ!!」
「なんも怪しくないよ。」
「まぁいいだろ。」
「そう言えばさ、モデルのYuiってゆうちゃんにちょっと似てるよね。」
「ゆい??なんだそれモデルって何の??」
「えー知らないのゆうちゃんこのJupiterって言うブランド」
「あー最近噂のハイブランドか。」
いやいやそのブランドゆうの家のブランドじゃん。
「たぶん今日はその話で持ち切りだろうね。」
「え、なんでだ??」
「ここにそのYuiが居るかもって噂されてるからですよ。」
「だから居るってなったらゆうちゃんかなぁって」
「そんな訳ないし、しかも俺がそんな柄じゃないって知ってるだろ。」
これ俺も雑誌に出たらすぐバレるんじゃないか??
こんなんで大丈夫なのか??
―昼休み―
「あ、ひな悪い。今日俺ゆずと二人で食べる約束してるんだ。」
「えーそうなの??僕も二人と食べたかったなぁ。」
「ごめんな。また食べようぜ。」
―屋上―
「ゆう。どうするの。」
「いやどうしたもこうしたも、まだ俺がYuiだってバレてねぇから良いものの....ゆずとの雑誌撮影は最悪バレるかもな。」
「てかモデルの時の名前ってどうなるの。」
「それはたぶん明日分かるから」
「新作なんだっけ?」
「そうだよ。新作はなんかペアが浮かんだらしい。」
ゆうの話によると、デザインなどを決めているのは、衣織さんらしい。
明日もペアの新作の試着日らしい。
「明日楽しみだな」
「でも意外だな。ゆうがそういう仕事とか無縁だと思ってた。」
「あぁ。よく言われるよ。似合わないってな。」
「いや似合わないとかそういう事じゃなくてな、しなさそうだなって」
「あー。確かに最初は断ってたよ。可愛い服なんか着たくないって思ってたから。」
「奇麗だって思うけどね。」
「!!.....ありがと。」
―放課後―
「あーやっと終わったし!!」
「お疲れ様だねぇ、ひなちゃん。」
「ゆずちゃんこそお疲れ様!!今からゆうちゃんと”デート”でしょ??」
「え?!なんで知ってるの??」
「え、今日の朝言ってたじゃん」
「きかれてたの??(ボソ」
「なんか言った??」
「ううん。じゃ行ってくるね!!」
―数10分後―
「ゆうお待たせ」
「おう。」
「実はね、来てほしい服があるんだよね。」
「へぇーどんな店なの??」
「内緒だけど絶対好きだよ!!」
「まぁた、楽しみにしといてやるよ……」
そう言うと悠衣は、恥ずかしそうにしてた。
―数10分後―
「こ、このお店って!!俺の好きな店知ってたのか?!」
「いや、何となく勘で、好きそうだなぁって.....思ったんだけどね?」
「探してたんだよ。ありがと!!」
「嬉しそうで何より。」
ん。ゆう、ニコニコしてる……。
そんなに嬉しかったんだ。
勘なんて嘘だしね。
本当は、知ってて連れて来たんだけど。
「~♪~♪……あ、これ…」
「なんか見つけた?」
「あ!いい所に!ゆずこれ着てみて」
「え?…。え、こんなの似合わないんだけど。」
「いいから!!絶対似合う。」
「わ、分かったよ!着てくる」
いやいや。こんなビジュアル系の服......
「まぁ着てみるか。」
―数分後―
「ゆう。着たけど…」
「!!……やっぱりそれ買ってやる。その代わり俺の家に今から来い!!」
「え?突然おうちデート??」
「違うけど、説明すんのも面倒だからそう言う事でいいわ!!」
―数10分後―
「ゆず。俺んち着いたぞ。ここだ。」
「え?!いやいやデカすぎね??」
「ここのブランド、俺ん家のブランドなんだ。」
―ガチャッ―
「母さん!!帰ってきたぞ!!」
「え、おい……ゆう?」
「あらぁ悠衣ちゃん。おかえりぃ。」
「母さん!モデル連れてきた!この服がすっごい似合うんだよ!!」
「あらぁイケメン♪ちょっと待って。悠介さん呼んで来るわ」
「ゆうすけさん?」
「あぁ。俺の父さんだ。」
「衣織何の用だ。」
「悠衣ちゃんがイケメンさん連れて来たのよ。」
「モデル候補か?悠衣。」
「あぁ!!俺の見る目いいだろ!!」
「そうだな…流石だな。私と衣織の娘だけある……」
「だろ??」
「あぁ。どうだ?私のブランドの専属モデルにならないか??」
「え?俺、ですか??悠衣さんではなく???」
「なんで俺なんだよ。」
「悠衣は、もうモデルなんだ。悠衣に男物を着させる訳には、行かないんだよ。」
「え、ということは、相手役って事ですか???」
「あぁ。そうだ。お願いだやってはくれないか。」
「えっと、やってみます。」
「あぁ。いきなりですまないが、明後日空けておいてくれ。」
「えぇ!?あ、明後日ですか??」
「まさか父さん俺も明後日仕事??」
「あぁ。二人でペアルックコーデの撮影をして貰う。」
「「えぇ!?!?!?」」
「そんなに驚かなくても良いじゃない。ね?悠介さん」
「そうだな。」
いやいや驚くでしょうが!!
いきなりカップルみたいな撮影するんだから
それにしてもゆうがモデルだなんて見たこともないし
ひなちゃんとひかげちゃんが知ったら驚くだろうな
そもそもなんで俺なんだろ
ひなちゃんのほうが合うと思うけど
「俺が家の手伝いでモデルしてること内緒にしてて」って言われたしなぁ。
が、頑張るしかないかぁ。
「ゆうモデルの仕事するのはいいんだけどさ」
「うん」
「いつまでしたらいいの??」
「俺の父さんの気が済むまでだな。俺は固定だけど。。」
―帰宅後―
モデルかぁ。
初めてやるし上手くいくかなぁ。
「お兄ちゃんお風呂空いたよー」
この子は俺の妹の星谷 柚葵(ほしたに ゆうき)
中学二年生の思春期真っ只中。
「はーい。入ってくるよ。」
さぁ。明後日どうしようかな。。
着る服だって決まってる訳じゃないし、しかもモデルなんてした事ないし。
あ、もうそろそろ上がるかのぼせちゃいけないし
「お兄ちゃんこの服どうしたの??」
「えっと.......それはね、貰った。」
「え!?こんなハイブランドの服を????」
「お、おう。そうだよ貰ったんだよ。」
「えーお兄ちゃんだけずるいよ!!」
「ずるいって……そんな事言われても。」
―翌日―
「もう大変だったんだからな!!」
「それはそれは大変だったな」
「ほんとだよ。。」
「へぇー?何がそんなに大変だったの」
「!?……ひなちゃんとひかげちゃん」
「おはよーゆずちゃんゆうちゃん。「お、お早う御座います...」」
「ん。おはよーひなにひかげ。」
「おはよう。てか、何時から居たの。」
「えーゆうちゃんの”それはそれは大変だったな”から居たけど」
「な、なんだそこからか」
「何だってなんだよ怪し―ぞ!!」
「なんも怪しくないよ。」
「まぁいいだろ。」
「そう言えばさ、モデルのYuiってゆうちゃんにちょっと似てるよね。」
「ゆい??なんだそれモデルって何の??」
「えー知らないのゆうちゃんこのJupiterって言うブランド」
「あー最近噂のハイブランドか。」
いやいやそのブランドゆうの家のブランドじゃん。
「たぶん今日はその話で持ち切りだろうね。」
「え、なんでだ??」
「ここにそのYuiが居るかもって噂されてるからですよ。」
「だから居るってなったらゆうちゃんかなぁって」
「そんな訳ないし、しかも俺がそんな柄じゃないって知ってるだろ。」
これ俺も雑誌に出たらすぐバレるんじゃないか??
こんなんで大丈夫なのか??
―昼休み―
「あ、ひな悪い。今日俺ゆずと二人で食べる約束してるんだ。」
「えーそうなの??僕も二人と食べたかったなぁ。」
「ごめんな。また食べようぜ。」
―屋上―
「ゆう。どうするの。」
「いやどうしたもこうしたも、まだ俺がYuiだってバレてねぇから良いものの....ゆずとの雑誌撮影は最悪バレるかもな。」
「てかモデルの時の名前ってどうなるの。」
「それはたぶん明日分かるから」
「新作なんだっけ?」
「そうだよ。新作はなんかペアが浮かんだらしい。」
ゆうの話によると、デザインなどを決めているのは、衣織さんらしい。
明日もペアの新作の試着日らしい。
「明日楽しみだな」
「でも意外だな。ゆうがそういう仕事とか無縁だと思ってた。」
「あぁ。よく言われるよ。似合わないってな。」
「いや似合わないとかそういう事じゃなくてな、しなさそうだなって」
「あー。確かに最初は断ってたよ。可愛い服なんか着たくないって思ってたから。」
「奇麗だって思うけどね。」
「!!.....ありがと。」
