[side 悠衣]

はぁ。俺は、なんでここにいる?

クスクス笑ってるのが聞こえる……

嫌がらせなら他でやれ!!

「ねぇ?悠衣さん?聞いてらっしゃるかしら?」

このクソ世間知らずのお嬢様が!!!

「聞いてますけど……なんですか?」

お前に名前呼ばれる筋合いは、ねぇ!!

俺の名前は月永 悠衣(つきなが ゆい)。

一応女だ。俺って言ってるけどな。

こんな女みたいな名前が嫌い。

この目の前の、阿良々木 優奈(あららぎ ゆうな)以外は、

俺のことをゆうって呼んでくれる。

なんで阿良々木が目の前にいるかって?

俺が昨日学校1の王子様と話していたから

そいつは……って言ってたら来たみたいだ。

「あれ?阿良々木さんに、ゆう?」

こいつの名前は、星谷 柚稀(ほしたに ゆずき)

「あ、ゆず。おはy…─ぎゅっ─「ん。おはようゆう。―ぽんぽんっ―」

はぁ?今何が起きた?

俺は、ただおはようって言っただけなんだが

「「「きゃぁぁ!!!!!」」」

うるせぇ!!!!

俺が一番叫びてぇわ何関係ない奴らが叫んでんだ

「おい。ゆずなんの真似だ?」

「何って……ぎゅうして、頭ポンポンしただけじゃん」

こいつ頭も狂ったか……

声のかけ方も変だったからなぁ。

─「ね!きみ!新入生だよね?俺もなんだ!

ちなみに名前は、星谷 柚稀!

ゆずってよんで!で君の名前は?」

「あ?俺に話しかけてんのか?お前」

「お前って……ゆずだよ」

「あー、分かったよゆず。俺の名前は、月永 悠衣だ。ゆいって呼ぶなよ?呼ぶなら、苗字か、ゆうって呼べ」

「嫌いなの?名前?見た目通り可愛いし、似合ってるけど」─

あ、そっかこいつ……会った時から頭おかしかったわ……。

「あ……。ゆずおまえ頭おかしかったな」

「え?なんのこと?」

「いや、わかんないならいいやうん。」

「てか、俺、忙しいし、阿良々木さんに構ってる暇ないから行くわ」

「はい?!悠衣さん?まだはなしのつづきg…「ゆう!!じゃあ俺とデートしよ?」

「はぁ?何言ってんの?ゆず。気持ち悪いぞ」

「えぇ……俺とデートするの嫌い??」

「買い物くらいなら付いて行ってやるが」

「じゃあ服とか買いに行こうよ!」

「学校終わったらな。行ってやってもいいぜ。」

「じゃあ!校門前集合ね!!約束だからな!?」

「あーはいはい。覚えてなかったら俺勝手に帰るから」

「ええ?!そんなのずるいよ!!俺と一緒に行ってくれるって言ったじゃん」

「あー、もう分かったから移動行くぞ。」

「わぁい!ゆう様のお許しがでたぁー!!」

「……子供かよ(ボソ」

「??……なんか言った?」

「なんも言ってねえよ。」

「そう?なら良かった。」

―ヒタッ―

「うわぁ?!」

「ふふふ。ゆうちゃんいつも引っかかるね」

「ひな!お前!!」

イタズラ大好きな、月嶋 陽向(つきしま ひなた)こいつは男。

「嫌だなぁいつも言ってるじゃん。ひなちゃんって呼んでよ!!」

「はぁ?何言ってんだよ。お前男じゃん。」

「ゆずちゃんは、僕のことひなちゃんってよんでくれるもんね!!」

なんだコイツ何しに来たんだ。

「で、ひなは、なんか用あってきたんだろ?俺に用事?」

「さっすがー!ゆうちゃんは、ゆずちゃんとは、違うね!!」

「でなんだよ。」

「この本貸して?お*ね*が*い♥️」

「はぁ……これ汚したらどうなるか……分かるよな??」

「―こくこく―……ワ、ワカッテマス。カリマスネ?アリガトウゴザイマス。じゃ、じゃあね、ゆずちゃん!!」

「ゆう怖っ……怒らせないでおこ」

「仕様も無いこと言ってないで早く教室行くぞ。」

「はーい!!」

―昼休み―

「ゆうちゃん、ゆずちゃん!!お昼食べよ!!」

「いいが、ひなその子誰だよ。」

「ほんとだ!!凄い可愛い子だね。どうしたの」

「二人ともよく気づいてくれた!!」

「んで?その子の名前は?」

「ほら自己紹介しな??」

「えっと……月嶋 陽景(つきしま ひかげ)...です。」

「ふーん…ひかげはひなの事大好きなんだな。」

そう言うと陽景は、こくりと頷いた。

「ゆうちゃんゆうちゃん!!僕の妹可愛くない??」

「可愛いと思うけど??」

「やっぱりそうだよねぇ!!僕の妹可愛いよねぇ!!」

「まぁ可愛いのは分かったからご飯食べようよ。」

「そうだな。ゆずが食べたがってた俺が作った卵焼きあげる。」

「え!!ほんとに作って来てくれたの???滅茶苦茶嬉しい!!!」

そう言うと嬉しそうに食べてた。