「ただいま~
はい、先生。
コーヒーで良かったですか?
この後立食パーティーだから……………」

まだ何か話しかける藤堂の手を掴んで………

「ごめん。」と謝った。

「………えっ?!」

びっくりして固まる藤堂。

「拓実!」

「河野!!」

焦る尚人と………睨む澤先生。

睨む??

あぁ~

俺がまた逃げると思ったのか…………。

ニッコリ笑うと………。

『ごめん』の続きを口にした。

「ごめんな…………藤堂。
3年も………一人で………頑張らせて…………。
守ってやると………約束したのにな。」

俺の言葉に

ポンポンと藤堂の頭を叩いて。

澤兄弟は、部屋を出て行った。