ッッガーン!!
車が何かに衝突した鈍い音、いや轟音
その犯人とも言える人と一瞬目が合う。
なんで、ここに?
車も微妙に揺れて狩人のような鋭い顔つきだった先生も焦った様子で外に出る。
「誰だ!俺の自慢の愛車を傷つけた輩は?!」
「さーせん。虫が止まっていたので足で潰しておきました」
「そんな言い訳が通じると思ってんのか‼︎テメェ何処の……
鳴瀬千賀哉____ 」
「ゼェゼェ…鳴瀬くん!ちょっ ゼェ 落ち着いて ゼェハァーハァー」
車窓から覗くと、遅れて息切れしている委員長も登場。
この2人どうして?
「オレは落ち着いてるぞ」
「全然そんな風に見えないから!!」
「車のボディが凹んでるじゃねぇか!!どう落とし前つけてくれるんだ?鳴瀬千哉!!」
荒々しい声が車内からも聞こえる。
2人とも何しに来たの?
もしかしてただの喧嘩?
私、今喧嘩に巻き込まれてんの?
「随分とあの女に執着してんじゃねぇか」
「鳴瀬、先生への態度が相変わらずのようだな」
「元だろ?」
「残念ながらまだ現役です」
「女子高生に手ェ出した教師がまだ続けられているとか、可笑しいだろう」
「彼女の叔父のおかげで僕はまだ続けられてるんだよ」
___________?!!
ウソ
恩師の助けで教師が続けることができたって言ってたじゃん。
「あの女と幾ら問題を犯そうがバックにいる叔父が自分の名誉のために姪の不良行動を隠蔽してくれる。鴨が葱を背負って来るみたいに有難い話しだ」
そんな
そうか
そうだよね
結局みんな私じゃなくて、叔父を見てたんだ。
「ふざけんじゃねぇよ!そんな理由でオマエはずっとアイツに優しくしてたのか?」
「鳴瀬くん落ち着いて!怒りが爆発しそうな気持ちは僕にもあるけど」
委員長が抑えようとするがそれを肘で跳ね除けて、先生の襟を掴み寄せつける。
「ぐ、苦しい。人殺しにも…手を染めるつもりかよっっ」
「鳴瀬くん!これ以上は!!」
必死で止めようとしている委員長も片腕だけで制されて全く歯が立たない様子だ。
「オマエはアイツが一番嫌がることをしたんだ。テメェは教師の前に人として最低だ」
______________?!
そのまま襟元を掴みながら前に押し出し、前座席側に先生の頭が衝突する
