______ガシッ
え?
痛く………ナイ??
腰周りをキツく支えられる。
「えっ?」
目線を上げれば“あの”矢神朔羅が何時もの涼しい顔を崩して私を支えてくれていた。
なんで?
私と彼、結構距離あった筈なのに。
まさか転びそうになったのをあの距離から駆けつけてくれた?
「え、エッチ……」
自分のバカ、馬鹿、ばかぁ。
咄嗟に出た言葉の酷さに自分を殴りたい。
本当に言うことはそんなことじゃないでしょ?
紳士な対応を見せる矢神朔羅は肩をしっかり掴みながら体勢を直してくれる。
「教室に戻らない?」
「 戻るわ」
