「オマエのスマホ鳴ってんぞ。 耳障りな会話が煩かったから無理もねぇか」 鳴瀬くん…! 教室にいる全ての人間が彼の鋭い目つきには逆らえない。 さっきまで話していた人達はまるで声が奪われたかのように唇が震えている。 藤宮さんは指摘されて鞄からスマホを出すと、画面を確認した瞬間焦った様子を見せ、急いでジャケットのポケットに携帯を隠す。 「気づかなかった...外で掛けるよ」 その後予鈴のチャイムまで誰も声を発する人はいなかった。