檸檬が欲しい








「おい、待て。」


藤宮さんがその場から立ち去ることを許さない人はもう1人いた。



「さっきの運転席の奴見覚えあるんだけど。」




え?
鳴瀬くんの発言には藤宮さんも驚きを隠せず顔面真っ青である。


「まだあの教師との関係続いてたのか?」



教師?
彼女は教師の車に乗ってたのか。

そういえば

『あれな、教師と付き合ってたやつだろ。』




あの時のクラスメイトの言葉を思い出す。






本当だったのか?

「おい、取り敢えずあのコンシェルジュが俺達を通報する前に何とかしろ!」


マンションの方を確認すると鬼形相なコンシェルジュは携帯を片手に持ちドアの前にへばり付いている。




「ヒィィ!」

ホラーだよ。
さすがにこの状況には悲鳴をあげるしかない。



「君が元気で良かったよ。プリントだけ渡して「わかったわ」


・・・・・・え?」