檸檬が欲しい





乗せてもらった車に手を振り見送ったあと、彼女は僕らに気づいた。

「げっ、何でアンタがここに?
しかも鳴瀬千賀哉まで。どういう組み合わせよ?」




成り行きとは言え、それについては僕も同意見です。


「君が最近よく体調を崩しているから心配してたんだよ。今日も学校に来ないでどうしたの?」


「何よ、担任にそう言われて来たの?」


「…そうだけど?」


「結局貴方も上の者の下僕でしかないのね」



腕を抱えながら首を少し傾ける彼女の姿は余計に煽っているように見えてしまう。




雑用係、お節介と言われ次は下僕??
全部君たちのせいなのに!




プチンと何がきれる音がする。
何かって?あれだよ、あれ。









「あーー!もう!下僕って何や?
お節介ってナニ?雑用係って何やねん!!

僕は藤宮緋緒に指名されて決まった君たちのクラスの委員長だッ!転校早々こんなクラスメイトに囲まれて最悪だよ!

宿題出すなんて小学生でもできるやろ!それなのに何で君たちは今の現状に甘えてんの?

周りが自分に怯えてんの利用してんなら尚たち悪いから。



いい加減にしろ!!!」


堪忍袋です!!



ポカーンとする2人。

あ、やってしまった…。

藤宮さんに至っては肩を震わせてる。

どうしよう、僕消されるかな。



明日の方向を見ながら心の中でお世話になった人の感謝と遺言を唱える。