2人が挨拶に来てくれたあと、何組かバンドを見て転換の時間に外へ煙草を吸いに出た。

地下にあるライブハウスをでて、階段を上がると、外で涼んでいる人達が何人かいた。

バンド好きの友達が少ないあたしは、今日一人で来たのだけど、終わり次第モモカと合流して、ご飯を食べに行く約束をしていた。


煙草に火をつけて、モモカに何時くらいに合致するかの相談のLINEを送った。



「喜咲さん、煙草吸うんですね」

「え、わ、朔くんか」

「驚かせてすいません。一緒にいいです?」

「、うん。」



…、未成年だよね?
なんて、今更なんだけど。


「喜咲って、珍しい名前ですよね。苗字なんてゆうんですか?」

「晴山だよ。朔くんは?」

「工藤です」

「お〜、名探偵じゃん」

「見た目も頭脳も中2で止まってます」

「微妙だね〜〜〜」

「微妙ってなんですか(笑)」


えー、みたいな顔して笑う工藤。
失礼だけど、笑うんだなぁ。これくらいで。と思った。



「人見知りなのに、声掛けてくれてありがとね」

「喜咲さんって思ったことそのままゆう人?」

「え?なんで?」

「声掛けてくれてありがとなんて、普通言わなく無いですか?」




そんなこと、ないでしょ。

確かに自分は言われたことないけど、
でも、そう思ったんだから、