「澪、結婚しようか」
「は、、、」
思わず何言っているんだこいつは、という反応をとってしまった。私の反応は決して間違いではないと思う。私と朔は気持ちを確認した同士でもなければ恋人関係でもない。
「良い反応をありがとう」
「ぶっ飛びすぎて」
良い笑顔を見せる朔に対し、間抜け面の私。何を言われたのか脳内処理が追い付いていないようだ。私の脳内処理能力はそこまで高くないのだから、勘弁してほしい。
「返事は」
「え、あ、う、、、ん。はい」
私の中での答えは前からずっと決まっている。いつだって朔の隣は心地よい。安心感で溢れている。朔を想う気持ちが恋愛のそれだと気づいてから、朔の夢の障害物にはならないように気を付けてきたつもりだった。しかし、今日は思わず呼び止めてしまうなんてことをやらかした。



