ずっと一緒にいてくれるよね?

私は、導かれたみたいにB棟の屋上に来ていた。日差しはあったかいのに風が冷たい。


屋上には胸の高さ程度の囲いしかなくて、これなら簡単に乗り越えられると思った。


一瞬、本当に飛び降りた女の子がいると感じてゾッとした。


でも、すぐに気づく。


誰かが自殺したならもっと厳重にカギをかけるはずだし、高いフェンスくらい設置するだろう。


「自殺した女の子なんて、うわさか」


「うわさってどんなもの?」


私のひとりごとに、誰かが返事した。


その人は屋上につづくドアにもたれるように立ってた。


見覚えのない、かっこいい人。背も高くてモデルみたい。髪色は地味なのに華のある派手な顔。みんな同じ制服のはずなのに、おしゃれに見えた。


先輩かな。


もしかしてここ、先輩たちの溜まり場で、人が来ないように自殺した女の子とか、その幽霊のうわさを流してたとか?


そう言えばここに来るまで先輩たちとすれ違った。


どうしよう。怒られる。


逃げようかと迷った。