ずっと一緒にいてくれるよね?

屋上で翔太くんを待ってるあいだ、とんでもないことを思いついてしまった。


飛び降り自殺した女の子のうわさ。


私は仮説を翔太くんに聞いてもらった。


「知ってる?ここから飛び降り自殺した女の子がいるって」


「女の子が化けてでそうで怖い?」


「そうじゃないよ。私、その女の子なのかも。って。ほら、よくあるよね。死んだことに気づかなくて、なんでみんな私を無視するの?って」


私は無視されてるんじゃない。見えてないんだ。きっと家族は私の妄想。


「私、もう死んでるんだよ」


「僕にははっきり見えるよ」


「翔太くん、霊感あるんだよ。桃香ちゃんがそうだから」


そう、だから私はふたりとは会話できてる。


桃香ちゃんがみんなの前で私を無視するのは、霊感のないみんなに合わせてるだけ。そう考えたほうが自然で、気楽になる。


「だから自殺した女の子は私なんだ」