キミのためだけの動画

その後、ふたりで遊ぶ予定をたてた。楽しみでそわそわしてると、急に家のドアが開いた。


「ちょっとりりこ! どうして学校に行ってないの?」


誰かと思ったら、お母さんだった。仕事のはずなのに、家まで来たみたい。


「……」


私は何も答えなかった。


「……明日は、学校行きなさいよ」


それだけ言って、いなくなってしまった。


明日は、日葵ちゃんとの約束があるのに。


私は、日葵ちゃんとの約束を守りたい。学校に、行きたくない。


そう思ったけど、上手くはいかなかった。私は、無理やり学校に連れていかれた。