「うわっ、本だらけだ。見てるだけで頭痛くなる。」
櫂がうわうわ言いながらズラッと並ぶ本の題名を眺めている。
そんな櫂を見ていた時、
『妹があの部屋に入ったよ。』
ドクンと心臓が音を立てた。
何をしに…?
今日は華織は倉庫に来ていなかった。
何か起こると踏んでた紅蓮が巻き込まないように、来ないよう伝えていたんだと思っていた。
「しー…、ここ頼んだ。」
どこに行くのかという顔を一瞬だけ見せて、頷いたのを見てこの部屋を出る。
「どこ行くのかしら?」
パァン!!
3人のうち1人が天井に向かって発砲した。
一瞬でこの部屋の空気が緊迫したものになる。