「……っ、私たち、監禁、されてたから…、よく分からなくて。」
さっきまでとは一変して、体をガタガタと震わせた。
「それは、すみません。……そりゃそうですよね。でも、俺、あなたたちをそんなにした奴らを捕まえたくて!何か手がかりはないんですか?」
「…ごめんなさい。でも、私たちもこのままじゃだめだと思ってて…、いつまでお世話になる訳には…。一緒に行ってくれますか?」
あの洋館へ……
翌日
幹部と数人を連れて、俺たちは女たちと洋館へ来た。
昨日、あんな変なことを遥希が提案したのは、女たちを探るためだった。
あのままずっと倉庫にいても、埒があかない。
『結構な手慣れだから、気をつけて。』
最後尾にいる樹がそう言っていたな。
なら、こっちから向かってやろうじゃないかと。
ちらっと樹の隣にいる奴をひと目見て、私有地への門を開ける女たちの後に続いた。