「東雲陽彩と申します。伊織のことありがとうございます。」


「良いのよ!私から伊織ちゃんを誘ったんだから!それよりも、伊織ちゃんは違うって言うんだけど、彼氏ではないの?」


えっ!?菫さん!昨日違うってあれほど言ったのに!



「いえいえ。伊織は可愛いですけど、妹だと思っています。それに…、伊織には気になる奴が……、おう。元気そうだな。」





いつものような軽い挨拶は右から左へと流れていく。

それより、さっきのは何!?……まさかシノ、私の気持ち知ってる…?


久しぶりのシノだが、そのことが気になってソワソワしてしまう。