このままじゃいけないんだ。

十分に休めたはず。…それに、知らない人だとダメかもしれないけど、シノたちなら大丈夫。

…きっと大丈夫。



すると、シノから電話がかかってきた。


「無理してないか?焦る必要はない。俺たちはきぃのこと必要だし、家族だし。きぃはみんなに愛されてるぞ。」



「嬉しい…。ありがとう。私もみんなのこと大好きだよ。だからこそ会いに行きたい。…行っちゃダメかな……?」



「ダメなわけあるか。お前が大丈夫ならいつでも来ていいし、なんなら泊まってもいいよ。」


「えっ、本当?」



いつもは私だけ泊まれない。
いくら私がシノたちに泊まりたいと言っても女の子が泊まるところじゃないと却下されていた。