「うふふ。2人して泣いちゃったわね。」



「ごめんなさい。お洋服汚しちゃった…。」



「いいのいいの!それより伊織ちゃんにお土産があるの!」




そう言うと病室の掃除をしてくれている横山さんに駆け寄る。

安達 菫(あだちすみれ)さん
元々は、お父様のお友達として、小さい頃に会った。



滅多に会うことはなかったものの、私がごくたまにパーティーに参加した時に安達夫妻に出会うことが増え、お父様のお友達ということもあり、仲良くしてもらっていた。