「紅蓮の倉庫だ。ここは俺の部屋」


肩にタオルをかけた湊がベッドに腰かける。

「途中で寝たから連れてきた。」



私が思い出すのを待っている湊
静かに座って私を見ている視線を感じる。




「……思い出した、気がする。」



「ちゃんと許可とってるから。…風呂入るか?」


許可って、…シノの?
声には出さずに、ベッドから立ち上がった湊の後ろ姿を盗み見る。





戻ってきた湊に渡されたのは明らかに大きい服

さっぱりしてこいと優しく言われ、断る理由がないし、昨日シノとやってたから汗かいてたことを思い出し、駆け込むように浴室へと向かった。



ホテルのように綺麗な浴室は、明らかにさっきまで湊が入ってたことが分かる。


ドキドキドキドキしながら落ち着かないまま急いで洗い流し、急いで渡された服に着替える。