力を込めて伸ばした拳はシノには避けられる。




互いの攻撃を避け続ける稽古みたいになった。







「はい、終わり。楽しいの分かるけど。」


突然凪さんが間に入った。
シノしか見てなかった私はびっくりして思わず手が出そうになった。



「えーー、止めるなよー。」


「もうみんな終わってんだって。続けてんの陽彩たちだけ。」


えっ。
周りを見ると、確かにみんな疲れたように座っている。



「陽彩さん!大雅さんがパーティーするって言ってました!!」



櫂が嬉しそうに言う。

それに反応して座り込んでいた人たちは元気を取り戻したかのように立ち上がる。





それからはパーティーが楽しみなのか、みんながテキパキ動き始め、1時間後にはパーティーが始まった。