「あはは、難しいね。」
そう言って、うーんと考えてくれる桜さん
「……心のままに動いて良いんですか?」
「当たり前だよ!飛び込んで良いんだよ!…きっと、その男なら優しく受け止めてくれるよ?」
ね?と綺麗に笑う桜さん
ごちゃごちゃしてた心がスッキリした私は自然と笑い返していた。
"飛び込んで良い"
その一言が背中を押してくれるようだった。
スッキリした私は、シノに誘われるまま稽古に参加した。
ここ数日の運動不足はすごかった。
テンポが少しずれたり、反応に少し遅れたり。
稽古内容は、シノ1人対紅蓮と私の10人だった。
紅蓮はなんとか耐え、攻撃を繰り返しており、私も手助けしながらやっていたが、私以外は息も絶え絶えになってしまった。


