ん"ー!!!とジタバタしている桜さん
私は湊の言葉を思い出して、顔が熱くなる。
「ぷはっ!!いい男!!」
ガシッと両手を握られ、桜さんと顔を見合わせる。
「伊織ちゃん、その男は絶対幸せにしてくれるよ!」
ブンブンと上下に手を揺らされながら、自然と桜さんに打ち明けていた。
「…私、どうしたらいいのか分からなくて。……こんな愛情を向けられたのは初めてで、嬉しいけど…。」
「伊織ちゃん」
今度は優しく抱きしめられた。
「いっぱい考えちゃうと思うけど、1番大切なのは、その人のことを好きな気持ちだよ。」
「それがあれば大丈夫。お互いがお互いに好きって気持ちを無くさなければ恋人でいられる。」
「…この人を支えたい、ずっと側にいたい。……そんな気持ちになったら結婚できるかな。」


