双子の貞子ちゃん 2






ベッドから体を起こし、ギュッと膝を抱え込む。




「……私も、…好き、なの。」





あの時言葉に出来なかった2文字をあの日から何度呟いたか。



思い出しては『私も好き。』と繰り返す日々。


学校に行く気にもなれず、部屋に引きこもってる。



しーたちが心配しているけど、大丈夫としか言えなかった。







湊は返事を要求することはなかった。
でも、いつか、プロポーズすると言っていた。


……どうしたら、いいのだろう。

このまま何事もなかったようにするべきなのか。


……でも、私の気持ちは湊と同じ。
それを胸に秘めたまま、湊のプロポーズを待つだけなのは、何か違う気がする。