あれから何日過ぎたのだろう。
そんなことも分からないぐらい、頭が働かない。
何かしてても、気づいたらあの日のことを思い出す。
あの日はどう帰って来たのかも覚えていない。
湊に言われてからの記憶が全くないのだ。
好きだ。と言われた。
守りたい、甘やかしたい。と言われた。
今まで、こんなに愛情を貰ったことはない。
お父様とは違う角度からの愛情
もちろん、シノたちとも違う。
私もシノたちは好きだけど、家族としての好き。
こんな思い出すだけで涙が溢れ、胸がギュッとなり、ポカポカしてくるのは初めてだ。
嬉しかった…。
こんな私を好きになってくれた。
私、甘えていいの?って思った。
甘え方を覚えなかった私にとって、それは難しいことではあるけど、甘えていいと言われただけで気持ちが軽くなった。


