もちろんそんな場に私がいることが場違いだと思っていたけど、あの事件以来閉じこもってしまった私を心配して、お父様が連れて行ってくれたのがきっかけだった。
玄さんの開くパーティーの参加者は、ほとんどが社長や会長クラスの人たちなため、小さかった私はすぐに受け入れられ、可愛がられた。
後になって思えば、藤咲で起きた事件をきっと知っていたのだろう。
その頃は学校でも目立たないように、テストでわざと回答を間違えたりし始めた時期
でも、そのパーティーでは私の学力はたくさん褒められた。
だから、お父様を手伝いたいと思ったし、幼いながら私を認めてくれた人たちが困ってたら助けたいと思っていた。
ふふっ……、幼いな。


