『私、みんなの仲間になれて嬉しかった。』


「…本当に良いんだな?」


『うん。…たくさん迷惑かけちゃったし……、私変わりたいと思ったの。』


「華織ちゃん…。」


『みんな、今までありがとうね。こんな私を仲間に入れてくれてありがとう。』


『湊、…ちょっと話良い?』


「ああ。」



スピーカーを切り、携帯を耳に総長室に入る。


「何だ?」


『私ね、湊が好き。』




突然きたストレートな言葉
思わず黙ってしまう。



『アピールしても全然振り向いてくれないし、そっけないけど、湊は優しかった。』

『でも…。』






『私、今まで甘えてたんだって分かった。何であの子ばっかりって思ってたけど、違ったの。』

『あの子は小さい頃から努力してた。私は何もしてないのに、勝手に僻んでた。それに、湊まで…って。』


グスッと泣いてる音が聞こえる。


『…あの子の良いところたくさんある。…のに、私が潰してた。私のせいで、たくさん我慢させてた。』

『湊…、伊織のこと、幸せにしてあげて。たくさん甘えさせてあげて。』



『……大好きでした。』


プツッ

言うだけ言って切った華織





ちゃんと自分と向き合ったんだな…。