僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル

「ん〜、昨日採血したから」

七生は、僕の目を見なかった。

遠いところにある空ばかり見ている。


「そういう問題じゃなくて…」


僕は七生の顔を覗き込む。


七生は僕の心配なんかよそに、穏やかに笑っていた。



「…なんだよ、ひとが心配してるのに」


「ごめんごめん」


七生は声を出して笑った。