僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル

「おっ、よく冷えてるじゃん」


七生はビニル袋をあさり、大粒の汗をかいた瓶を取り出した。



「栓抜きある?」


七生の問い掛けに、言われるがままポケットからスイスアーミーを取り出す。

それから栓抜きの部分を指で引っ張り出して渡した。



七生は手早く栓を抜くと、一本を僕に持たせた。



「カンパ〜イ」


七生の陽気な声に、瓶がぶつかる音が重なった。