僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル

次に会ったのは、5月の連休明けだった。



検査入院が長引いてて――



七生はいつもと変わらない口調で、飄々と言った。



やだなぁ、大学卒業できるかな――



七生が冗談ぽく言い、その時の僕は大丈夫だよと言った。



七生は頭の良い奴だったし、教授だって優しい人だったから。



その時は何も考えずに、大丈夫だと言った。