僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル

七生の病室は廊下の突き当たりにあった。


以前と同じ部屋だった。


ただ、六人部屋のうち、七生の分も含めて使われているベッドは四つに減っていた。


誰か、退院したのかもしれない。


開け放たれた病室の入り口に、首だけ突っ込んで中を覗く。


病院とはいえ、女性の部屋なので僕は気を遣う。


しかし、どのベッドも完全にカーテンで仕切られ、プライバシーに関与する余地はなかった。