僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル

ゆっくりと開く二重の自動扉をくぐり抜けて足を踏み入れた病院内の受付ロビーは、驚くほど静かで、涼しかった。


さっき間違いなく急患が運び込まれたはずなのに、病院は普段通り機能していた。

当たり前のことだ。


それでもなぜか拍子抜けしてしまう。


急に涼しくなったせいもあるのかもしれない。

首筋の汗が、急に退いていくのがわかった。