僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル

やがて敷地の入口に辿り着いたとき、丁度背後からやってきた救急車が走り抜けていった。

耳を突くようなサイレンを鳴らしながら、病院の裏手に回る道へ入っていく。


あれに乗った誰かが、今、もしかしたら生死の境を彷徨っているのかもしれない。

もしかしたら、だ。


だけどもしかしたら、なら、やっぱり無事であってほしいと思う。


僕はこうして時々、誰かの死を意識して生を願う。


それは多分、七生のせいだと思う。