君を輝かせるのは私だけ。

ブンブンと本当に生えてるんじゃないかってくらい元気よく左右に揺れる尻尾が祐真さんから見える。

周りは、『よかったなー祐真!』と囃し立てていて、

祐真さんはご機嫌。

今更否定するのもなって気持ちと、

嫌いではないというのは確かだから否定しなくてもいいかなという思いで、

そのまま目の前にあるご飯を食べ始める。

「祐真さんって大型犬感すごいよね!芝犬みたいに忠犬なんだけど、なんていうんだろ、ゴールデンレトリバー?ラブラドール?」

リサの言いたいことがとてもわかって少し笑う。

視界の端では、

「健さん、渉!嫌われてなかった!むしろ好かれてた!」

と嬉しそうにけんくんと渉に報告する祐真さん。

そこまで私愛想悪かったのかな?

心配させてしまった?

むしろ練習メニューとか練習後のフィードバックとか、特別扱いしてしまってる気もするけど…

ま、いいか。

ご飯を食べ進めていると、

「あれ、じゃあ俺あおと両思い!?あお付き合って!」

と少し離れたところから興奮気味に祐真さんが言って、

飲んでたお茶を喉につまらせる。

周りもみんな食べてるものを吹き出しそうになってる。

え、なんて?

「あの、なんて?」

「だから!相思相愛!付き合おって!」

ドキリとする心臓を軽く撫でて、落ち着かせる。

…惑わされるな。

「お断りします。そういう相思相愛じゃないですよね?」

「…え!振られた!」

作り物の冷めた目で言う私に、

祐真さんは一瞬顔を曇らせてそのあといつもの元気さに戻る。

周りもネタだと思ってくれたのか、

賑わいを取り戻していて、

ほっとする。

…心臓に悪い。