君を輝かせるのは私だけ。

勿体ない。

なぜかそう感じて慌てて、

頬につたうそれを手で拭う。

「あお、まだ早いよ。」

俺の言葉の意味をあおは理解したのか、

あおは静かに頷いて、笑う。

「私、絶対後悔させないようにします。だから、輝いてね!…渉」

その言葉に俺はこの場のいい雰囲気とか、

関係なく口を挟んでしまう。

「ちょ!なんで渉は渉なの!俺は祐真さんなのに!てか、一番輝くのは俺だからね、あお?祐真って言って?」

あおを見るとすんごい冷めた目。

「…祐真さんは絶対さん付けです。」

「え、なんで。」

「…なんでも。渉は私のこと好きに呼んで?」

え!ずるい!

「じゃあ…莉、…あおさんで。」

こいつ莉緒呼びしようとしたな。

俺の睨みに反応したのかあおさんに変える渉。

…なんで俺はダメなの!?

そのあといくらあおに抗議しても、

「祐真さんしつこい!それ以上言ったら宮本さんに戻しますよ?」

の言葉を最後に何も言えなくなる。

…渉に絶対負けねー。